再エネ「もっと入る」に驚き

 再生可能エネルギー業界に大きな驚きが広がっている。再エネの導入可能量について、 送配電会社の東京電力パワーグリッドが、あっと驚く試算を公表したからだ。  東電の管内である千葉県の房総地域には、太陽光や風力など再エネ発電所の新設構想が多い。 しかし、東電はこれまで「送電線の空きはゼロ」と答えていた。 「送電線増強には800億~1300億円のお金と、9~13年の時間が必要」と していたので導入は進まなかった。  ところが5月、新しい方法で試算し、「少しの出力抑制を考えれば、送電線の増強なしでも 約500万キロワットの再エネが入る」と主張を変えたのだ。 日本では「送電線が満杯」を理由に再エネ導入が足踏みしているところがいくつもある。 今後は状況が一変するだろう。まず、新しい方法で空き容量をチェックしてみることだ。                   朝日新聞 8月1日 竹内敬二の「e潮流」より                     アドバイザーC