スペイン発のファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」は2009年、スペイン・マドリッドで誕生した。
エコアルフの衣服や雑貨に使われている素材は、主にペットボトルや廃棄処分された漁網、タイヤ、コーヒーの残りかす、廃棄コットン、廃棄ウールなど。こうした素材を100%使っており、「つくることで地球からごみが減り、売れることで地球をさらにきれいにできる」とエコアルフは説明している。これまでに2億本以上のペットボトルをリサイクルし、素材であるポリエステルから150種類以上の生地をつくってきたという。
自社に、海洋プラスチックを分別・回収し、製品をつくる仕組み「アップサイクリング・ジ・オーシャンズ」があることが強み。その役割を担うエコアルフ財団はいま、スペインの37カ所で3000人以上の漁師と連携してプラごみを回収する。さらにタイでは、政府と連携。
漁師以外にもダイビング団体やビーチクリーン団体が回収する。「Because there is no planet B」の
文字がデザインされた商品の売上高の10%を財団に寄付し、資金をまかなう。
https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1194494_1501.html
日本展開の準備を進める三陽商会(エコアルフ・ジャパンの親会社)は、21年をめどに、日本でも漁師が回収する海洋プラごみから生地を作り製品化するため,リサイクル回収業者、工場などとネットワークを築けるか模索中だ。
スポーツ用品メーカーの独アディダスは、海岸沿いで回収されたペットボトルや漁網のプラスチックで再生した繊維で、スニーカーやウエア、バッグを15年から製品化している。(担当;C)
海洋プラごみ 再生して衣料に