持続可能な漁業へ

魚介類は、私たちの食生活に欠かせませんが、取り過ぎによる枯渇も
心配されています。現に、日本近海でイカは極端に獲れなくなっています。
国連食糧農業機関(FAO)の「世界漁業・養殖業白書2018」によれば、
世界の漁業資源の3分の1は取り過ぎの状態、6割は資源を持続可能に
維持するのにぎりぎりの状態です。資源に余裕がある漁獲がされている割合は、
1970年代には4割前後ありましたが、減少傾向が続いて2015年はわずか7%に
減りました。では、どうすればいいのか。「客観的なデータに基づいて
水産資源を管理していくことが重要です。」
どの水域にどれだけあるか(データ蓄積)、データを分析し、資源が十分か把握、
(資源評価)、枯渇しそうなら回復できる漁獲(資源回復)を、他の生き物を
巻き込まない(混獲の禁止)が求められます。
 持続可能な漁業を推進する方法の1つが、適切な漁業であることを
第3者機関が規格に沿って認証する枠組みです。国内で普及しつつある
認証は、「海洋管理協議会」(MSC)と、日本発の「マリン・エコラベル・ジャパン
協議会」(MEL)があります。  (
朝日新聞2月1日より)   担当:C